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医師が開業する場合のライフプラン

医師が開業する方法

医師が開業するにあたり、医療の知識だけではなく、経営に関する知識も理解しておく必要があります。
具体的には、物件の立地に関することや資金の調達、広告や集患が挙げられます。
歯科開業においてもこれらの項目は必須事項となり開業を成功させるのに必要なものですので、開業をお考えの先生方は以下のサイトを参考にしてみてください。

また、開業するにあたって忘れてはならないのが各種届出や申請です。

とくに、「診療所開設届」が重要です。開設から10日以内に保健所へ届け出ることが医療法で定められています。
また、連絡なしに窓口へ提出しても受理される可能性が少なく、事前の相談も必要です。主に保健所からチェックが入るのが、院内レイアウト。
修正が必要であれば内装工事が始まる前に問題のないレイアウトへと修正し、スムーズに工事へ入れるように整える必要があります。

また似た名前のクリニックが近くにある場合、保健所から依頼変更を受けます。
その他の届け出は、提出〆切を守るようにスケジュールを組んでください。

女性が開業医になるメリット

開業医の最大のメリットは、自分で診療時間・休診日を決められること。
ワークライフバランスを徹底できるので、出産・子育て・介護などと仕事を両立したい女性医師にとって、大きなメリットになるでしょう。

また、診療方針を自分自身で策定できるため、自分が提供したい医療を追求できます。
1日に多くの患者を診るのではなく、1人ひとりをきめ細かに見たい、と思うこともあるでしょう。
そういった「こんな医療を提供したい!」という夢を叶えられます。

またクリニックを開業することで、しがらみを取り払い、少人数のスタッフと連携しながらチームの力で理想の医療を提供できます。

女性が開業医になるデメリット

働き方・休日を自分の裁量で決められるとはいえ、長期休暇が難しい開業医。
女性開業医の場合、妊娠・出産の際に休みを取るのが難しい現状を指摘されています。

2018年に全国保険医団体連合会が発表した調査結果では、女性開業医のうち出産前であっても休みがとれない医師が3割近く存在したそうです。
また8割もの女性開業医が産後8週間の育児休暇を取得できていないそう。

勤務医であれば、本人からの希望があれば労働基準法で出産前後の休暇が取得できます。
出産前であれば6週間程度、出産後であれば8週間程度の長期休暇の取得が可能です。

しかし開業医は自分自身が事業主にあたるため、この法律の対象外となります。
そのため休む間、代わりに診察を行なう医師が見つからなければ、診察を続けるほかありません。

開業医になる女性は増加傾向にありますが、公的な福祉サービスがそんな女性たちの働き方・出産・育児を支えられていないのが現状のようです。