不妊治療への関心
最近では医療技術の進化に伴い不妊治療についてもかなり技術が進化しています。
子供を望んでいるのになかなか子宝に恵まれてないという家庭もたくさんあります。
昔は子供はタイミングが来れば授かるものと言われていましたが、最近では晩婚化や食生活の洋風化、ストレス社会など様々なことが影響して、望んでもなかなか妊娠できないというケースが増えているのです。
また、このような不妊の原因というと長らく女性に原因があるとされてきました。
しかし、最近では不妊の原因は男性にもあることがあり、男女ともに不妊の原因をつかむことが必要であると言われるようになっています。
このような観点から、最近では不妊治療や男女の生殖器、卵子や精子の活動といったものへの興味関心が高まっているのです。
精子の運動が計算できる
京都大学はミクロの世界で水の流れを表すストークス方程式を用いるとヒトの精子の運動とその周辺の駅に出現する特徴的なパターンとが見出せるということを発表しました。
この研究成果は京都大学白眉センターの石本健太特定助教らによるものであり、研究内容の詳細はアメリカ物理学会の学術誌である「Physical Review Letters」に掲載がされました。
生物のオスから射精された精子は受精をするためにメスの卵子を目指してべん毛を使って運動をしています。
メスの体内を動いている時に遊泳能力が落ちてしまうことが男性不妊の原因であるとされており、男性の不妊治療ではこの精子の運動率の調査と運動率を改善するための治療が行われているのです。
また、生物によって多少の違いがありますが、精子の大きさは数十μm程度の大きさであり、水の影響を受けやすいということが解明されています。
そこで、これまでの研究ではミクロの世界で水の流れを表すストークス方程式を用いて精子の泳ぎの仕組みを研究していたのです。
しかし、小野ストークス方程式では精子の泳ぎ方の形状情報だけであり、微生物の運動を決めることや泳ぎ方を実際の精子で検証するということがされていませんでした。
今回、研究グループが解明したのはこの方程式の答えと実際の精子の運動とを比較して公式の有効性を検証しただけでなく、この方程式が微生物の泳ぎ方やその周辺の液体の流れのパターンとが強い関係があること、精子の周りのパターンから精子の動き方のパターンや精子運動を計算式で表現できるようになったのです。
これによって、研究を進めていけば精子の運動の様子をさらに細かく解明することができますし、受精のために必要な精子の力学的機能の理解、不妊治療のための具体的アプローチにも貢献できるとされています。
これによって不妊治療がさらに進化して子供を望んでいる人たちが少しでも多く妊娠出産を経験できるようになると考えられているのです。
